シェルノサージュ ネタバレ考察 試練編 第2幕

※例によってネタバレがありますのでご了承下さい。

スペシャル第2回も終わったのでここらでまた考察まとめもぶっぱします。

あくまで個人的な見方なのであしからず。

前回の考察はこちらこちら

目次

概観

第2幕は天文と地文、イオンとカノン、そしてとっきーネプツール率いるチューブカンパニーなど政治的な話が多く、特に前回の予想を100%肯定する要素も否定する要素もなかったように思います。なので分量は少なめです。どちらかというと状況整理のような内容になると思います。

ハスの花が珍しい?

第1幕の最後にて、イオンはビッグフラワー(ハスの花)を咲かせ万珠沙羅をウェーブバーストから護りました。第2幕ではその花についてチューブカンパニーの社長ネプツールとイオンの間で次のような会話がなされています。

ネプツール:
見慣れない形の花でしたが、何という名の花ですかな?

イオン:
 あれは「ハス」っていいます……。

ネプツール:
 聞いたことのない花ですなぁ。植物専門の学者に調べさせてみますかな。

地球ではハスは誰もが知っている植物ですが、ラシェーラでは実質最大の企業の社長であるネプツールですら知らないくらい珍しいのでしょうか?

となると、イオンの出身はやはり相当特別なところにある、と考えたほうが良さそうです。

詩魔法「天地咆吼」とカノンの想い

歪力(Tz波)不足による断線を止めるためカノンが選んだ方法は「夢ノ珠全域にあるシェルノトロンの破壊」という非常に荒っぽい詩魔法でした。さすがにインフラを支えている部分は壊していないはずだと思いますが、たしかにこれなら断線は一時的に起きなくなります。

しかし、シェルノトロンはこちらの世界で言えば「携帯電話+財布+保険証+パスポート」というくらい個人にとって大事なものです。破壊された側は日常生活もままならなくなり相当ブチ切れるでしょう。そして夢ノ珠の天文派は破壊したカノンはもちろん、それを防がなかったイオンも非難することになります。また、「特にどちらに傾倒しているわけでもないけれどもシェルノトロンは便利だから使っている人」いわゆる浮動票にあたる人の支持も受けられなくなるでしょう。これは「みんなで詩を謳って世界を救う」セーブ・ベゼルにとっても大きな打撃です。

とはいえ、先日のスペシャル生放送でもあった通り、聡明なカノンはそのことを全てわかった上であのような手段を取りました。

ここで天地咆吼の歌詞を少し見てみましょう。引用元は我らがにゃもこりんのPBBG覚え書きより。

ah=pau-fao-i tikz-a iz-eq

gei-wei-ruu-ny mu-cien-az

ri-yan-rey-uii

yahih-cyen ih-du mu-cien-l

ah=yan-soy-re fuai-low-uiir i-tes

iz ah=yen-taa-uii ah-..

夢に映る あの日の星へ
祈り謳い 還りましょう

産まれ生きる 喜びを胸に
希望の種 育みましょう

明日を 選び 共に 進め
罪の 英知 脱ぎ捨て

ih-cyen fuai-rao-i ah=gga-xa-l

syu-wai-yen-du badu-rem-gd-uii

ah=tau-yan-i N waw ah W ei-tao

gei-wei-ruu vei-yon noh-iar-du

meya-sye-a

幾千の嘆きを払い
この詩よ 響け

契絆想界詩の部分がちゃんと読めればもっと詳しく語れるのでしょうが、とりあえず日本語の部分だけ見ます。

全体的には「生命に対する畏敬のあった昔に返りましょう」という内容です。「罪の英知脱ぎ捨て」とはそのままシェルノトロンを捨てることを意味しているのでしょう。

シェルノトロンの普及によりまず物質的な面で暮らしは非常に豊かになりました。しかしその一方で人はジェノムと心通わす訓練をしなくなったり、また同調後の精神鍛錬を怠るようになったりと精神面では堕落して行きました。となると、人間同士の関係というものも当然変わってきます。

このまま人間が堕落していけば人が持つ「想いの力」も下がっていき、セーブ・ベゼルをなし得るだけの前提も整わなくなってしまいます。なので「昔を思い出しましょう」となるわけです。これは地文の教義として、またカノン個人の考えとしてもあることのようです。

なのですが…。

ここで地球の歴史を見ても「国家規模で生活レベルを落として問題解決をしよう」なんていう方策はうまくいった試しがありません。そういう視点から見てシェルノトロンに頼りきったラシェーラの人類にセーブ・ベゼルを成功させるだけの資格というか可能性はあるのでしょうか?

さらに、シェルノトロンの破壊により結局はリプレース(買い替え)需要が生まれ、夢ノ珠の住民は更にチューブカンパニーに首根っこをつかまれることとなります。シェルノトロンの再生産や再登録にどれくらいかかるのかはわかりませんが他のコロンから在庫を持ってくれば早めに供給はできそうですし、断線の根本的な原因であった歪力不足は解決されていないわけですから程なくしてまた断線が…という事態になることが想像されます。

そうなると「あれほどのことをカノンがやったのにまた断線が起こった」という結果しか残らなくなります。なのでやっぱり天地咆吼はカノンにとってもイオンにとってもあまりメリットのない手段であったと思います。

しかしカノンにはそれを押してでも天地咆吼を謳う意味があったということなのでしょう。それはもはや目先の天文がとか地文がとかいう問題ではなく、人類へ対する叱責であると言えるかもしれません。

カノンのジェノムはどこ?

これはスペシャル~誕生~にて明らかになりました。高レベルのジェノムとは目に見える存在にあらず1ランク上の神様だとかそういったもののため見えなかった…ということだそうです。

カノンのイラストの背景にはジェノムらしき動物が2体いて、これはgenomirai7においても万珠沙羅の住民がカノンは幼少期に2体のジェノムを従えたという会話がされていました。それがこのライオン?とヘビ?のジェノムなのでしょう。

しかし「ジェノム・トロン教本」によれば皇女は皇位継承の儀の前に声帯を潰されるため、それまで契約していたジェノムとは別離することになります。その後、カノンは目に見えない凄いレベルのジェノムとファーストハーモニクスを行い今に至るということになるんだと推察されます。それだけ、カノンのポテンシャルは高いということです。

また天地咆吼はカノンにとって限界を超えた詩魔法であり、いわゆるオーバーロードであるとのことです。しかし普通のジェノムと人間ではオーバーロード自体ができません。それが出来ているのは、いくら才能があるとはいっても何かしら別の要素が絡んでいそうです。

ネイについて

今のところただの元気な少女です。しかしスペシャル第二回にもあった通り、行動経路に若干違和感があったり、色々と勘ぐりたい部分が出てきます。

しかもイオンを救った「高感度シェルノトロン」は教本にあった探偵や検察といった一部の職種の人が持っている能力と酷似しています。

よって、また大きく出ますがネイの正体は天文がよこしたイオンの保護者というか監視役ではないか?と言ってみます。

ネプツールについて

とても分かりやすい悪役です。genomirai7の時点で「チューブカンパニーは絶対悪いことをしている」なんてことを言った覚えがあるのですが、まあほぼ予想通りでした。

彼の当初の計画は

  1. カノンが滞在していたD28区画を断線させる。
  2. その工作員にイオンの皇女の衣を持たせる。
  3. イオンにカノン暗殺の容疑をかける。

といったものでした。スペシャル第二回でも触れられていましたが、これが仮に成功すると皇位継承の儀のやり直しになり新たな皇帝候補が選ばれることになります。

金も名誉も手に入れた欲深い人間が次に欲しいものとは…まあこれはズバリ帝国そのものでしょう。しかし皇帝には女性しかなれないため傀儡政権を立てる必要があります。そのためにカノンとイオンを皇帝候補から下ろし、自分の息のかかった候補を皇帝にし世界を裏から操るといったシナリオもあり得るかもしれません。少なくともイオンやカノンがネプツールの悪事に心から協力する可能性はありませんしね。

しかし結果としてはネイの活躍と偶然によりカノンは生き残り、イオンも犯罪者にはなりませんでした。(けども住民からの支持はズタボロになりました。)

またネプツールは第2幕の最後でキャスを誘拐し、グレイコフを呼びつけています。当然キャスと縁の深いイオンも呼び寄せようという企みがあるでしょう。この目的は一体何なんでしょうか?

それはイオンという大きなポテンシャルを持った存在と、グレイコフの持つ技術にあるのではないかという示唆があります。グレイコフは元チューブ・カンパニーの経営者のひとりです。何らかの機密を持っていて不思議ではありません。それらを手中に収め何かをしたい…その何かがいまいちわかりませんが、皇帝という地位を脅かすレベルの企みであることは想像に難くありません。

イオンについて

何かとまだまだ謎が多い彼女。イオンです。

カノン暗殺計画で断線が起きたとき、グレイコフと共に配導盤を修理しにいったときのことを思い出してみて下さい。ここでイオンはスペアの部品を探し、修理の助けとなりました。

前回の考察での「夢セカイのシナリオは皇位継承の儀のやり直し」説から考えると、もしここでイオンに部品に対する知識がなかったらどうなっていたでしょう?カノンのいる区域が断線から復帰するためにより多くの時間を要し、結果としてカノン暗殺が成功してしまうか、そこまでいかなくとも大きな怪我を負うことになっていたかもしれません。

と考えていくと、イオンの波動科学(≒トロン工学?)に対する知識がうまく働き過ぎな感じがします。やっぱりイオンの部屋はイオンの精神世界であり、夢セカイでの記憶修復は知識を植え付けられた上での3年間のやり直しシミュレーション(からの結果の確定)なのではないでしょうか。

となると、次の点が気になってきます。

イオンの部屋に出来たヒビ

第2幕をクリアすると(?) イオンの部屋のベッドの上の天井付近に写真のようなヒビが入ります。これには意味があるとのことですが、いったい何を意味しているのでしょうか?

コミュニケーションパートの部屋、それが壊れている…こういう状況はこの部屋がただの物質的な存在ではないということを示唆しています。また一方で夢セカイでの記憶修復によってイオンの精神や考え方は変化していってします。このヒビはその現れなのではないでしょうか。

と考えると、「記憶の修復が部屋の崩壊につながっている」ということになります。

ここで部屋にゆかりのある言葉としていわゆる「引きこもり」が挙げられます。それを踏まえるとイオンは精神的に引きこもりの状態にあり、それがあの世界の壁によって閉じられた箱庭世界として現れている。しかし夢セカイでの経験によりまずは引きこもりの一番の牙城である「部屋」が崩れていっている。そんな邪推をしてしまいますw

この部屋については第3幕以降どうなるのか、もしくは部屋自体がなくなったりするのだろうかととても楽しみな部分であります。

ねりこさんについて

またです!

相変わらずどういう存在なのかがわかりません。ただ、あのあちらの世界にいるわりにはこちらの世界の情報を色々知っていたり、我々プレイヤーになにかをさせたがっている感じは受けます。

あと、ねりこさんが部屋に来た時にトントンしないと次のような台詞を残して帰っていきます。

5軸とは「可能性軸」のことです。つまり5軸をずらすとはこの場合「プレイヤーと話ができる(もっというと話せるプレイヤーが生きている)可能性世界へ行く」という意味になります。

このことから、ねりこさんは少なくとも4軸(時間軸)と5軸(可能性軸)を自由に操作することのできる俯瞰的視点を持った存在ということになります。

また、ねりこさんは次のようなことも言っています。

「脳内を過去の時間軸にずらすと、なぜかあやつ(イオン)の記憶が思い出せてしまう」と。脳内を過去の時間軸にずらすというのは私自身よくわかりません。ただ時間軸を自由に操れるねりこさんとイオンの間には何らかのパスが通っている、そんな予想は出来ます。

さらに次のようにねりこさん自身に特殊能力があると断言しています。どういった能力なのかはわかりませんが…。

さらに、ねりこさんはどうもこちらの世界「アーシェス」についてもいやに詳しい感じがします。先日のスペシャルでも、イオンがいる世界には片足しか突っ込んでいないのではないか…?などという燃料が投下されましたw

シエルとアーシェス、両方の世界に詳しい人物…となるとソフト発売直前から全く更新されていないブログ「げのみらいおん」のMr.紅月氏が挙げられます。

彼は今なにをやっているのでしょうか?もしかして彼はねりこさん自身であったり、ねりこさんと共謀してなにかをしようとしている、そんな可能性もありうるのでしょうか。

イオンが見たことのない記憶がプレイヤーには見えていることについて

第2幕の夢セカイではイオンが見ていないはずのネプツールの企みのシーンがプレイヤーには見えています。

夢セカイで見るものは今のところイオンの脳内にある記憶ということになっています。その上でイオンが見ていない出来事は普通は記憶に残らないのですが…これもねりこさんがちょっとだけ言及しています。

記憶としてないはずのものがなぜか記憶野から見られてしまう。それはイオンが世界に対する俯瞰的視点を持っていると言い換えることもできます。この前提でいくとビッグフラワーで覆われた街がイメージできるのも得心がいきます。

いずれにせよイオンにはまだまだ謎が多く、コミュニケーションパートの世界も同様に謎に包まれています。

契絆想界詩について

詩魔法に使われている言語「契絆想界詩」ですが、解析班(これ私も含むの?)の解析結果はまあ5割ほど当たっているそうです。

言語についてはもう少しまじめに解析したいのですが、公式のほうでもそのうち解説があるとのことなのでまた気が向いたら当てずっぽうで記事を書いてみます…w

ところで最後に考察とは関係なく第2幕のスタッフロールなのですが…。

サーバープログラムが相変わらず土屋さん1人なので体調がとても心配です。

—–

以上です。前回ほどは長くはなかったですが、長々とお付き合いありがとうございました。

今後もこんな感じでシェルノサージュ スペシャルが終わったあたりのタイミングで色々考察・妄想していきたいと思います。

いやここは違うんじゃないかな、と思ったりここはどういう意味を持つんだろうということはコメントや@pirocotのほうに投げてくれれば喜びます。そういう楽しみ方をするシリーズなわけですしね。

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