シェルノサージュ ネタバレ考察 試練編 第1幕 第一回

※ネタバレがありますのでご了承下さい。

色々と情報も出揃ったので、ここらでシェルノサージュの謎について勝手に燃料投下も兼ねて世界観設定についての考察を上げてみようと思います。

全部で2,3回を考えています。(3日後にはセカイパック vol.2が配信されるので)

あくまで限られた情報を元にした考察なので、全ての項目に対する結論として「そうかもしれないし、そうでないかもしれない」が常に付いていくものとお考え下さい。ぶっちゃけ当て過ぎたら内容変えられるし!( ՞ਊ ՞)

またどこかの掲示板では既にこれより進んでいる内容もあるとは思いますが、見ていないのでこちらはこちらでフリーダムにやろうと思います。

変更されるかもしれませんが、全部で次の内容を予定しています。

  1. 「7次元の彼方」にある世界とは
  2. 「イオナサル・ククルル・プリシェール」という人物について
    1.   時系列の矛盾
  3. プレイヤーとイオンは何をやっている(やらされている)のか?
    1. ゲーム内のこの場所はどこなのか?
    2. ラシェーラはどうなった?
    3. ジェノミライ(genomirai)研究所の思惑
  4. ねりこさんって何者?
  5. まとめ
このうち、今回は1と2を扱います。さわりです。さわりでこんなに長いのかよというくらい長いですがたぶん3人くらいしか見ないのでいいと思います。

本件およびこんな風に濃い話についてのハッシュタグは #genomirai で。反応してない場合でもだいたい全部見てますので。

目次

参考文献

以下のものを使用します。

「7次元の彼方」にある世界とは

一応大前提として踏まえておきたい項目です。

土屋さんの世界では4次元が「時間軸」、5次元が「可能性軸」、6次元が「集合的無意識」、7次元を「世界」と設定されています。

まず「時間軸」、これは分かりやすいと思います。我々の世界はXYZ軸で表される3次元の空間からなっているわけですが、それらの全てには過去と現在と未来という時間の概念が存在します。このように3次元空間を時間軸方向に展開すると4次元宇宙となるわけです。この世界はある一瞬一瞬の時間平面が積み重なってる、と考えることも出来るかもしれません。

※科学哲学の分野では世界は五分前に出来たのかもしれないなんていう仮説もありますが、ここに入ると脱線しまくるので興味があればどうぞ。数日は戻ってこれないと思います(=ω=

次に「可能性軸」ですが、これはこちらの世界では例えばエヴェレットの多世界解釈あたりから入るとわかりやすいと思いますが、こちらも入ると数週間は戻ってこれません(
簡単に例を上げれば、例えば自分が道を歩いていて左右に分かれ道がある場合、左へ進めば自分が左へ進んだ世界が、右へ進めば自分が右に進んだ世界がそれぞれ存在するかもということです。
これをシェルノサージュに当てはめると、ゲーム中の世界およびイオンはプレーヤーごとに割り当てられたそれぞれ別の可能性世界にある、ということになります。

その次の「集合的無意識」ですが、こちらも現実世界においてフィクションとしての設定が存在します。「集合的無意識」とは個人を越えたあらゆるものについて1つの共通の意識が存在するという概念です。

アルトネリコシリーズをプレイした方だとわかりやすいのですが、アルトネリコに登場するレーヴァテイルの精神世界は実は1つのSHサーバにまとめて管理されており、それらは境界門というもので一応は閉じられた世界になっています。これを改良(改造?)したのがI.P.D.レーヴァテイルで、個々人の深層意識をつなげ集合的無意識のようなものを作り上げ想いを共有することで、レプレキアや合体メタファリカなどに必要な莫大なエネルギーを集めていたわけです。

サージュ・コンチェルトで言えば集合意識とは多数の可能性世界にまたがる1つの大きな意識です…というと説明にならないかもしれませんが、とりあえずあらゆる個人や世界はある1つの共通意識野に繋がっているのかもしれないと思っていれば良いと思います。

これをラシャーラで実際に応用されているのがジェノムおよびシェルノトロンによる「チェイン」です。チェインではそれぞれのジェノムの宿主、シェルノトロンの持ち主同士の精神世界をつなげ、想いを共有することで大きなエネルギーを実現しています。また、この集合意識の応用によるエネルギー供給にはもう1つ例がありますが、それは次回以降に。

最後の「世界」ですが、これはちょっと良く分かりません。土屋さんの世界では今のところ七次元世界が「全て」であり、ゆえに全を表す言葉として「世界」と言っているのかもしれません。

それで「7次元の彼方」なのですが、我々の住んでいる宇宙は4次元宇宙です。そこから7次元の彼方というとつまり4+7=11次元となるのですが、こう考えると8~11次元について今まで何も言及されていないのが不思議になります。よってやはりラシェーラは7次元宇宙である、と解釈したほうが良いかもしれません。

これにはちょっと諸説あって「4次元宇宙(我々の宇宙)→5次元(可能性軸)→6次元(集合意識)→7次元(世界)→8次元(集合意識)→9次元(可能性軸)→10次元(時間軸)→11次元(=4次元宇宙=ラシェーラ)」だから「七次元の彼方」なんだという指摘もありました。あるいは単純に「七次元」が「彼方」なのかも。

ラシェーラでも3次元的な空間と時間が存在するわけですが、これはPS VITAやgenomirai7という端末を通して我々の世界で見える形に落とし込んだ結果であり、必ずしもラシェーラ自体ががあの形をもっているかは謎です。まあこれ以上言っても良く分かりません。結局「見えているものがどこまで本当かどうかわからない」わけですから。

「イオナサル・ククルル・プリシェール」という人物について

初回特典AGENT PACKに付いていたイオンの音声CDから生まれる疑問です。

このCDの発行元は帝立天文学量子波動研究所、つまり後に天文となる組織の極秘資料ということになります。
盤面の各項目を見ていくと

  • ID GM-0135は「特殊状況における生理学的個人特定表発行申請書」におけるイオンの発行IDです。
  • Titleは「PHASE I,III / II」と順番が少しおかしいです。
  • EP_Codeはこれも特殊状況における…に記載されていたコードです。EPは何の略なんでしょう。
  • CD下部にある

I. ~(のような記号) – 1000y’ + 5y’
II. ~ – 1000y’ + 4y’          6
—————————————– 
III. ±0y’                            7

という記述のyがyearを指しているならば各PHASEの時期を表しているのかもしれませんが、これについては後述します。

CDの内容ですが、だいたい次のようになっています。

  1. 一:明らかに拉致監禁されてきた様子のイオン。「ここから出して、家に返してよ」と叫ぶ。以下は数日にまたがる内容をイオンが口に出しているもの。
    • 食事を持ってきた人に話をしたら紙とペンを貰えたので日記を書いている。
    • 日記の内容はところどころ口に出していない部分があるためすべての内容はわからない。
    • 本で見た通りにしたがって機械いじりをしているが失敗。
    • 心理テストみたいな良くわからない質問をされた。
    • 気晴らしに渡された本が、どれも真空管とそれを使った機械の本。波動工学?
    • ある日すぐには帰れないことがわかった。何かの適正、それが世界のために必要。
    • (泣きながら)それがうまくいくまで帰れない、もしかしたらうまくいっても…世界なんて知らない!
    • それに今日は最後に実験…あんなことこれからも…身体は痛くない…命も…ない。
    • でも心が…もう嫌だ…私はこうてん(?)入って…
    • (少し機嫌の良い感じから)帰ったら何しようかな。まずはパーツ屋に行っていろいろ漁って、あとは新しいアンプも作ってみようかな。あ、パフェも食べたい!それにたまには身体を動かさないと。帰りたい…よう…。(不安げに)
    • 鼻歌。
    • 「今日はここですごく偉い人と会うことが()
    • この人ならと思ってこれまで溜め込んでいた感情が一気に噴出しちゃった。
    • 帰して、私を私がいたところに帰してって。
    • 心の中ではわかってた。たぶん無理だろうって。
    • この世界に必要な存在としてここによばれたから。
    • でもその人は言ってくれた。ここの人たちの言う通りにすれば元いた場所に帰してくれるって!
    • そのためには、皇位継承の儀っていうのに参加しなくちゃいけないって。帰れるんだ!もう駄目だと思ってたのに…。
    • 頑張れば、私は帰れる!
  2. ある男性の研究員とその助手「ルクス」による人体実験のようなもの。「特殊状況における…」の精神面の値を測った時の録音。研究員は穏やかだがとても冷酷に実験を進めている。ルクスもそれに準じようとしているが、最後のほうではイオンに苦痛を与えることに対して負い目を感じているような雰囲気。
    • 特に、次のようなやりとりがある。
      男「ではまず基本情報から。君の名前はイオナサル・ククルル・プリシェール。」
      イ「違います…私はユ
      男「イオナサル・ククルル・プリシェール。」
      イ「…はい。」
      男「現ラシェーラ皇帝次女にして、天文総統リーベルト様の第一子。」
      イ「…っ。」
      というやり取り。
    • 機械を取り付けられ薬物も投与され、その辛さから泣き叫ぶような酷い実験もされている。
    • 別の日に猛獣のジェノムと思われるものとの同調実験をされている。
    • 同調には成功し、同調時朕者侵蝕値21816DHmagという信じられない値が出る。
    • 別の日に熱い機械に無理やりさわされてトロン共鳴係数を測定される。
  3. 恐らくゲームに出てくる部屋でのゲームスタート直前の録音
    • けもけもを歩いて行けばねりこさんの雑貨屋さん。
      動物は見たことない、真空管がそこら中に生えている。色んな本も落ちてるし、誰かが捨ててるのかな?
    • ある日テレビを拾った。
    • モニターは持ち運び、こっちの台は何につかうんだろう。すごい機構らしい。2つの導力がお互いに作用し合う仕組み。特殊なTz波、ここがトランジスタのかわり。あちこちに見たことないパーツ。モニタと端末。→ここからゲーム本編に繋がるのか?

概要は以上ですが、まず気になるのは拉致監禁されていることと名前を聞かれたときの反応です。このことからこのCDに録音されているイオンは実は「ユ」で始まる名前の全くの別人であり、それを天文がイオナサル・ククルル・プリシェールとして仕立てあげた、というシナリオが想像できます。

しかもこの状況なら、あるいはこういう性格の少女ならば「お母さん、お父さん」という言葉が出てきても良いはずです。にも関わらず「家に返して、ここから出して」と言い続けていることからこの少女は天涯孤独なのではないでしょうか。

この辺りは先日の生放送「胎動」でも言及されていた通り天文が(決して皇帝候補として人間的にはふさわしくない)イオンを推す理由があるとのことですから、天文が望む特殊能力を持った天涯孤独の少女をなりふり構わず攫ってきた…のかもしれません。

時系列の矛盾

CDの各トラックの時系列ですが、このCDを素直に聞くとイオンの来歴は次のように推察されます。

  1. 拉致監禁されイオナサル・ククルル・プリシェールに仕立て上げられる。
  2. 人体実験をされる。
    ※この間の出来事をトラック一の日記に追記して行っている。
    ※またこの時期にTz回路やトロンによる本を貰って読んでいる。
  3. 記憶を失う。
  4. 例の1人部屋で生活を始める。
  5. プレーヤーと出会い、皇位継承の儀の記憶を思い出していっている。
また、「イオンは記憶を失って一人で暮らしており、夢セカイで3年に渡る皇位継承の儀の内容を思い出している。」つまり皇位継承の儀は終わっているということになります。

しかし、「特殊状況における生理学的個人特定表発行申請書」にあるイオンの写真を見て頂きたいのですが、この服は皇位継承の儀の際にルウレイさんが作った服(ポーラーズメモリーI)です。となると…ここまでをちょっと整理してみましょう。

  1. 皇位継承の儀の3年間が終わる。(ポーラーズメモリーIが作られる)
  2. 拉致監禁されイオナサル・ククルル・プリシェールに仕立て上げられる。
  3. 人体実験をされる。この時までに写真を撮られる。
    ※この間の出来事をトラック一の日記に追記して行っている。
    ※またこの時期にTz回路やトロンによる本を貰って読んでいる。
  4. 記憶を失う。
  5. 例の1人部屋で生活を始める。
  6. プレーヤーと出会い、皇位継承の儀の記憶を思い出していっている。

あれ、おかしいですね?1で皇位継承の儀は終わっているはずなのにその後に拉致され皇女にされ記憶を失ってまた皇位継承の儀の思い出そうとしているように見えてしまいます。どこかミスリードをされているか、何らかのトリックや必要性があることになります。

—–

これは次回、「プレイヤーとイオンは何をやっている(やらされている)のか?」に続きます。

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